本ーーー騎士団長殺し | eplesu
えぷりーず。京都で自分の起こした酵母でパンを焼いている小さなパン屋。
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久々の村上春樹。
つきももさんに借りて読んでみた。

ブラボー。
物凄く面白かった。
そして物凄く疲れる本だった。
この本は書くのも疲れるものだったんじゃないかと思った。
書くのも時間も長くかかったのかもしれない。
読むのはすごく時間がかかった。

深層心理を表しているのだろうか。
誰もが深い自分の闇を抱えている。
そこから逃げて生きれば何も掴むものはない。
その闇に向かい合って見つめてこそ自分と周りのものたちが見えてくる。

全く自分と関係ない人が分かれ道のヒントを落としていくことは多々ある。
眉を潜めて「変な人だ」と思ったり、その場では流してしまうような些細な事だったり。
でも一人で冷静に向き合うと必ずそこにあるヒントに気づくときがある。
そんな時は絶対に喉に何かが引っ掛かっているような不快感が心にあるからイライラムズムズしてわかる。
その時に冷静に自分と向き合って闘えるかで答えが見つかるか見つからないかが決まるような気がする。
逃げる者には何も与えられない。
何もつかめない。

最後この主人公に平和が訪れた事に心底ホッとした。
そして自分の中が希望に満ち溢れるのがわかった。
私もまだ自分と向き合えるし、色んな人が落としていく物を拾い集めることができると思った。

すばらしい本をありがとう。
久々に何とも言えない感動で涙が溢れた。
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